建設産業をリードする設計者のためのBIMソフトウェアソリューションを提供するグラフィソフトジャパン株式会社は、『Archicad 25 Update 3』を2022年4月26日(火)に国内でリリースすることを本日発表しました。
アップデートには、株式会社日建設計とのパートナーシップの中で開発した機能として、日本における建築設計のためのエリア作成ツールとエリアの品質チェックツールが追加されます。さらに、同日に保守契約者のためのアドオンであるForward ツールに新たな改善で、カスタマイズドアウィンドウの機能強化を行いました。
このリリースは製品バージョンのライフサイクルのなかで継続的に品質と機能面における改善を提供するというGRAPHISOFTの新しいアプローチに沿ったものです。
株式会社日建設計、GRAPHISOFT SE、グラフィソフトジャパン株式会社の間で、2013年から継続している「戦略的パートナーシップ」の新たな成果として新しいツールや改善が、Archicad25とForwardツールの最新バージョンに加えられました。
・エリア重複/隙間チェック
・エリアオーバーレイ
・建具番号並び替え ホットリンクモジュール対応
さらにご要望の多かったカスタマイズドアウィンドウの改善で新機能が追加されました。
・カスタマイズドアウィンドウ コーナー対応、方立・無目・枠の材質一覧設定
Archicad 25 Update 3 新機能
エリア重複/隙間チェック
ゾーンと塗りつぶし同士の重複や隙間、覆われていない範囲をチェックし、案件として登録することができるエリアチェック機能です。これにより、モデルの入力ミスを減らすことができ、モデルの品質を高めていただくことができます。
Forwardツール新機能
エリアオーバーレイ
部屋などで作成する小さなくくりのゾーンや塗りつぶしをベースとし、大きなくくりとなるエリアを作成することができる機能です。面積区分や用途に応じて作成するカテゴリ別のエリアを、ベースとなるゾーンや塗りつぶしと連動させることができ、関係のある要素同士で関連させることができます。
カスタマイズドアウィンドウ新機能
ご要望の多かったコーナー部分への対応をしました。コーナー部分へ方立を追加することはもちろん、方立が無いガラスの突き付けなども表現していただくことができるようになりました。また、こちらもご要望の中にありました、方立・無目・枠の材質を一覧で確認し設定することができるよう改善しました。(※本機能はArchicad24 VIPツールにも含まれます。)
これらの新しいツールにより、日本おける建築設計で必要となる面積や法規情報の管理、建具デザインがさらに設計者にとって扱いやすくなります。
「戦略的パートナーシップ」は、当初からのコンセプトであった「日建設計のBIMの経験とノウハウ」、そして「GRAPHISOFTのソフトウェア開発における知見や技術」を掛け合わせることで、BIMを活用し、建設業界の生産性向上への取り組みを進めています。今後も、この度リリースするツールの拡張、そして新たなツールの公開をご期待ください。
戦略的パートナーシップの一環として、過去には以下のソリューションを公開しています。
- Grasshopper – Archicad Live Connection
- 寸法、ラベルツールなど注釈機能の強化(Archicad 19)
- ファサードデザイン(Archicad 22)
- 断面図ゾーン名(VIPツール)
- 建具番号の並べ替え(VIPツール)