BIMの品質管理にはSolibri
SolibriはBIMモデルの品質向上を目的とし、設計および施工プロセスの生産性を高めるソリューションです。OPEN BIMをコンセプトとしたBIMアプリケーションがIFCフォーマットを介して互換性を高める中、Solibriはそのプロセスを利用し、これまで人手で行っていた検図業務を3次元モデルにより自動で検図するシステムです。企画・設計・施工・維持管理のワークフローにおけるあらゆるシーンで意匠・構造、または設備モデルが存在します。それらを統合し、Solibriにあらかじめ登録した条件に従って干渉箇所検出や必要クリアランスの確保など、データが正しく入力できているかを検査し、問題がある箇所を一覧表示、レポート出力を行うことができます。その結果、モデル間の不整合削減、見落としミス削減、作業時間削減、作業要員削減、用紙削減など、検図・修正業務における効率化が見込め、BIMのメリットを最大限に生かすことができます。
設 計 - 設計の品質を 保つために
提出前の問題を検出
提出前に確認と修正を行うことでデザ インに新たな品質を持たせることができ ます。 デザインの調整を最低限に抑え、質の 高い設計をサポートします。デザイン要件の確認
デザインがBIMの要件、規制、および社内品質基準に準拠していることを確認することで、一貫性があり検証された、高品質のBIMデータを提供できます。他分野との連携
モデルリビジョンの比較、デザインの調整、他の分野のモデルとの干渉チェックを行います。IFC、OPEN BIM、CDEを利用することで可能性が拡がります。施 工 - より良いデータを より良い施工のために
手戻りを最小限に抑える
常に正確かつ最新の情報を含む、品質が管理されたBIMモデルで作業します。実際の施工や製造工程に焦点をあて、現場での予期せぬ事態を軽減します。数量以外の情報を取得
検証された最新のモデルから必要とする情報を視覚 化、レポートとすることにより、過剰な消費を削減する ことができます。設計チームとのコミュニケーション
繰り返される見直しや修正にかかる時間を短縮しま す。オフィスチームと現場チーム間のシームレスな情 報の流れを作ることで、プロジェクトメンバー全員との 情報共有がプロジェクトを成功に導きます。BIMコーディネーション - BIM プロジェクトの 品質保証
問題の早期発見
さまざまな分野のモデルを組み合わせて、単純な干渉チェックのみならず、BIMの要件および規制に対して統合モデルを用いた高度なチェックを実行します。調整とコミュニケーション
プロジェクト全体を通して、オフィスと現 場の両方で、関係者全員に一貫性のある 検証されたデータを提供します。 データのマッピング、視覚化、レポート、 および問題の割り当てを簡単にします。プロセスの簡素化と自動化
最も厳しい品質保証ニーズを満たし、ワークフロー全体をサポートするために、柔軟なルールベースのモデルチェックを使用して、BIMプロセスの最先端の品質管理を保証します。整合性と品質の保証
意匠・構造、設備などこれらの要素は、異なる部門/会社、また異なるツールを用いて入力されています。 Solibriは、主要なBIMアプリケーションのIFCモデルを読み込み、表示、干渉チェック、整合性チェック、空間分析、アクセシビリティ分析などを実行し、分かりやすいレポートを作成することにより、品質保証を可能にします。
問題点の検出とデザイン・仕様チェック
設計の不整合をゼロにすることを目的に、チェックルールを作成することにより、作成したモデルが設定されたルールに準拠している有効なBIMモデルであるのかなど、問題点を明示します。 Solibriでは、干渉や法規的なチェックだけではなく、ドア幅、各要素の仕様、範囲内の必要寸法など、一定の基準を設定することにより、これらのチェックを自動的に行います。 発見された問題を目的別に、かつ自動的に分類整理します。 また、これらのチェックルールをカスタマイズすることが可能であるため、法規や社内標準に合わせて設定したルールに従ってモデルが作成されているかをチェックすることも可能です。
カスタマイズ可能なルールセット
『ルールセットライブラリ』として、BIMモデルチェック/分析のパイオニアであるSolibri社が、これまで培ったノウハウに基づき作成した膨大な数のルールセットをが標準装備されています。ルールセットは様々な条件設定や組み合わせにより、カスタマイズ可能です。
BIMモデルチェックのワークフロー
Solibri Office の機能には、モデルの統合、確認、情報の取り出し、プレゼンテーションがあり、
BIM プロセスに組み込みやすいワークフローを実現します。
モデルの作成/修正
Archicad、Tekla®Structures、Revit®、DesignDraft®、Rebro®、CADWe'll Tfas 等のさまざまな BIM アプリケーションで IFC エクスポートをサポートしています。ご利用中の アプリケーションを利用してモデルを作成し、IFC モデルとして出力します
モデルの統合
企画・設計・施工・維持管理のワークフローにおけるあらゆるシーンで意匠・構造、または 設備モデルが存在します。Solibri Officeは、主なBIMソフトからIFC出力されたモデルを 複数同時に開き、統合することができます。さらに、豊富なビューア機能により視覚的なモデ ルチェックが可能になります。
確認
Solibriはあらゆるルールセットを利用してモデルが正しく作られているかをチェックし問題点を明示します。Solibriでは干渉チェックだけではなく各要素の属性・サイズ・クリアランスなど、ワンクリックで自動チェックを行います。 結果はフォルダツリー形状で表示され、問題箇所に関連している要素が簡単に把握できます。
カスタマイズ可能なルールセット
確認にはルールセットが利用されます。Solibri Officeには、BIMモデルチェックのパイオニ アである Solibri 社が、これまで培ったノウハウに基づき作成した膨大な数のルールセットが 標準装備されています。また、これらのルールセットはカスタマイズが可能であるため、社内 の BIM モデル作成ルールなどに則って基準値を設定することにより、独自のルールに従って モデルが作成されているかをチェックすることも可能です。
情報の取り出し
読み込んだ IFC モデルの情報を一覧表にして取り出す機能です。IFC モデルが持っているほ とんどの属性情報を取り出すことができるため、Solibri Officeで数量取得が可能です。また EXCEL ファイルでの出力も可能であり、さまざまな用途に応じたレポートを作成できます。
プレゼンテーション
モデルチェック結果から問題箇所のスクリーンショットにコメントを加えたスライドを作成することが可能です。 また複数作成したスライドは一覧表示され、スライドショーでの確認や、エクセルファイルとして出力するなど、提出資料作成や他の担当者とのコミュニケーションに活用できます。
コミュニケーション
プレゼンテーションで作成したエクセル、PDFレポート等を使用することはもちろんの事、モデル、チェック結果、プレゼンテーション、数量リストを全て含んだ、SMCファイルを作成することができます。 SMCファイルはSolibriだけではなくSolibri Model Viewer(SMV)で開いて確認できます。 SMVではBCFフォーマットを利用してコメントの追加もできますので、Solibriとの間で双方向にコミュニケーションが図れます。