建設産業をリードする設計者のためのBIMソフトウェアソリューションを提供するグラフィソフトジャパン株式会社は、主力製品である『Archicad』の最新版『Archicad26』を2022年10月11日(火)にリリース致しました。それに伴い、サポートサービスである『Graphisoft Forward』のForwardツールおよびテクノロジープレビューをアップデートしたことを発表します。Archicad26新機能はこちら。
コンテンツアップデートには、株式会社日建設計とのパートナーシップにて開発された、さらなる設計業務の効率化を図るための機能が追加されました。さらに、Forwardツールの強化でご要望の多かったオブジェクトを追加しました。
【追加機能及び改善点】
〇Forwardツール
・分類とプロパティパレットの表示内容フィルタリング機能の追加
・カスタムシステムキッチンオブジェクトの追加
・カスタムユニットバスオブジェクトの追加
・層リストラベル02の追加
〇テクノロジープレビュー
・ライブラリ部品パラメータパレットの追加
Forwardツール新機能
分類とプロパティパレットの改善
プロパティの表示項目を制御できるフィルタ機能を追加しました。プロパティの表示が限定されることで、さらに設計に必要なメタデータなどが入力しやすくなります。
カスタムシステムキッチン
キッチンメーカーのカタログを見ながら、各オプションを選定していくように作成できるキッチンオプジェクト。キャビネットやレンジフード、取っ手など細部まで、多くの選択肢から自由なカスタムが可能となっています。
カスタムユニットバス
現代にマッチした、規格サイズや浴槽、水栓などを選択してお望みの形を作成できるユニットバスのオブジェクトです。設置必要寸法を2D/3Dで表示しながら設置検討を行うことができます。
層リストラベル 02
複合構造の層を、内容を制御して、表示することができるラベルです。これにより、断面詳細図や矩計図などの詳細図面に対してモデル情報と連動した図面がさらに作成しやすくなります。
テクノロジープレビュー機能
ライブラリ部品パラメータパレット
GDLオブジェクトのパラメータを常時で表示できる機能を追加しました。フェーズごとに必要なパラメータを表示することができるので、煩雑なパラメータ入力時間の効率を上げることができます。
これらの新しいツールにより、日本おける建築設計で必要となる面積や法規情報の管理、建具デザインがさらに設計者にとって扱いやすくなります。
「戦略的パートナーシップ」は、当初からのコンセプトであった「日建設計のBIMの経験とノウハウ」、そして「GRAPHISOFTのソフトウェア開発における知見や技術」を掛け合わせることで、BIMを活用し、建設業界の生産性向上への取り組みを進めています。今後も、この度リリースするツールの拡張、そして新たなツールの公開をご期待ください。
戦略的パートナーシップの一環として、過去には以下のソリューションを公開しています。
- Grasshopper – Archicad Live Connection
- 寸法、ラベルツールなど注釈機能の強化(Archicad 19)
- ファサードデザイン(Archicad 22)
- 断面図ゾーン名(VIPツール)
- 建具番号の並べ替え(VIPツール)