Archicad on Air Vol.3
進み始めたBIM、設計者以外でのシーンでは?
Vol.1、Vol.2と、6社のユーザーの方をお招きしてお話を伺ったArchicad on Air、Vol.3と回を重ねた今回は「進み始めたBIM、設計者以外のシーンでは?」と題して、設計事務所や施工会社を取り巻く分野の方々をお招きしてお話を伺いました。 今回は、未来の設計者を育てる教育者の立場、いわゆる”施工図屋”さん、そして発注者と、それぞれのお立場から見た現在のBIMの状況をどう感じられているかをお聞きしました。
BIMをこれから始める方、すでにご活用中のみなさまへのさまざまなヒントや気づきにつながるものとなれば、幸いです。
※ご出演頂いている方の、所属や役職は収録当時のものとなっておりますことをご了承ください。
過去のArchicad on Airはこちら:
Archicad on Air Vol.3
— Pick Up —
金沢工業大学 下川雄一さん
Vol.3の第1回目には金沢工業大学で建築計画・建築情報を専門に教えられている下川雄一さんにお越しいただきました。下川さんは早くからArchicadにてBIMの教育を行われており、教育の最前線における今の建築設計やBIM教育のあり方についてお伺いしていきます。
最先端の建設設計に必要なスキルセット
下川さんの教える授業では建築設計のために、Archicadだけではなく、RhinocerosやGrasshopperといったBIMツールも教えられています。学生には設計だけに止まらず、ビジュアルプログラミングまで含めて教えられているとのことです。
学生たちの造るBIMと今日における表現
Rhinoceros、Grasshopper、Twinmotion、そしてArchicad。潤沢にBIMを扱える大学のなかで学生たちが取り組む作品の一部を見せていただきました。また、対面が難しくなった今日において設計案やアイデアを伝えるために取り組んだ下川さんのお話はビジネスにおいても役立つヒントにもなるかもしれません。
アートヴィレッヂ 原 行雄さん
Vol.3の第2回目に株式会社アートヴィレッヂ代表取締役社長の原行雄さんにお越しいただきました。株式会社アートヴィレッヂには2012年にArchicadを導入されています。
“施工図は問題提起しないといけない”
原さん曰く、施工図は完成しているものとみなさない。どこかおかしいところを洗い出すのが施工図であり、その手段として原さんはBIMxを使われています。
“BIM導入は大変でも難しいものでもない”
一人でもBIMが使えて、環境を用意さえすれば、2次元で使用する人もBIMを扱う人も変わらずに問題なくできると言います。2次元で作っても通り芯と高さ方向さえいれれば施工図を確認できるので使わないのはもったいないとお話しされています。
株式会社 伊東屋 森脇 英理子さん
ANALOG株式会社 池田 暢一郎さん
明治37年より続く歴史ある文房具店である株式会社伊東屋から森脇さん、そしてその店舗を7年間担当されている池田さんにお話を伺いました。BIMの導入前から、導入後における設計まで発注者からみたBIMの感想をお聞きしました。
インテリアデザインに向いたBIM
物販店舗・インテリアのプロジェクトはパースの優先度が高く、レンダリングの負荷を削減する目的でBIMを導入したとのことです。実際に取り入れてみて、店内を歩き回りながら目線の高さなど、オーナーからスタッフまで共有し意思決定ができるため、インテリアデザインに向いていると池田さんはお話してくださいました。
“実物との誤差がないから、信頼できるし次へも繋がる”
図面に慣れていない発注者からすると、紙面だけでは人によって勝手な想像が生まれてしまう。だけど、実物と同じパースが見れることで、要望したものが誤差なく出来上がるからより信頼を持てて、また次の発注もお願いしたいと思えると森脇さんはお話してくださいました。
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【金沢工業大学】
【株式会社アートヴィレッヂ】
【ANALOG Inc】
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