2017年9月5日(東京)、9月7日(大阪)で開催されたARCHICAD 21製品発表会には、両会場合わせて約700名のお客様にご来場いただきました。新しくなった階段ツール、手摺りツールや、要素分類、干渉検出、IFCホットリンクなどの新機能をメインに、より一層生産性や協業の効率が向上したARCHICAD 21を中心としたGRAPHISOFTのソリューションをご提案しました。また、OPEN BIMパートナー各社様にもご講演いただくなど、BIMのワークフローをより拡大するための活用法もご紹介しました。基調講演では前田建設工業様、横森製作所様、そして海外からはWeijenberg様にお越しいただき、BIMの活用をそれぞれの視点と経験からお話しいただきました。また展示エリアでは計30社のパートナー企業様にご出展いただき大盛況となりました。
プログラム
「ARCHICAD 21」製品発表会
『STEP UP YOUR BIM』
東京会場 | |
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9:30 – 10:00 | 開場 |
10:00 – 10:30 | ご挨拶 グラフィソフトジャパン株式会社 代表取締役 コバーチ・ベンツェ |
10:30 – 12:00 | GRAPHISOFT OPEN BIM Solution グラフィソフトジャパン株式会社 BIMインプリメンテーションディレクター 飯田 貴 |
12:00 – 13:30 | 休憩 |
13:30 – 14:00 | 基調講演 BIMとの付き合い方いろいろ 前田建設工業株式会社 ソリューション推進設計部 BIMマネージメントセンター長 綱川 隆司氏 |
14:00 – 14:30 | 基調講演 鉄骨階段専門BIM-CADシステム Powered by ARCHICAD 株式会社 横森製作所 技術部 設計技術課 課長 島崎 建輔氏 |
14:30 – 15:30 | 基調講演 -Crafting Spaces using parametric tools- Weijenberg Pte Ltd Director Camiel Weijenberg氏 |
15:30 – 16:10 | 休憩 |
16:10 – 17:40 | ARCHICAD 21 プレゼンテーション グラフィソフトジャパン株式会社 プロダクトマネージャー トロム・ペーテル |
17:40-17:50 | ARCHICAD Service Award 表彰 |
大阪会場 | |
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12:30 – 13:00 | 開場 |
13:00 – 13:30 | ご挨拶 グラフィソフトジャパン株式会社 代表取締役 コバーチ・ベンツェ |
13:30 – 14:00 | 基調講演 BIMとの付き合い方いろいろ 前田建設工業株式会社 ソリューション推進設計部 BIMマネージメントセンター長 綱川 隆司氏 |
14:00 – 14:40 | 休憩 |
14:40 – 15:10 | 基調講演 鉄骨階段専門BIM-CADシステム Powered by ARCHICAD 株式会社 横森製作所 技術部 設計技術課 課長 島崎 建輔氏 |
15:10 – 16:10 | 基調講演 -Crafting Spaces using parametric tools- Weijenberg Pte Ltd Director Camiel Weijenberg 氏 |
16:10 – 16:20 | 休憩 |
16:20 – 17:50 | ARCHICAD 21 プレゼンテーション グラフィソフトジャパン株式会社 プロダクトマネージャー トロム・ペーテル |
会場の様子
講演レポート
グラフィソフトジャパン株式会社
代表取締役
コバーチ ベンツェ
GRAPHISOFT KEYNOTE
世界的にBIMユーザーの数は増え続け、特にアジアでは顕著になっています。中国においてはCABR TECH社との技術協力が始まり、ベトナムでは昨年に引き続いて学生向けのBIMコンペティションを開催しました。シンガポールではARCHICADとBIMxが確認申請のフォーマットとして認可され、ネイティブのデータとして提出することができるようになりました。設計から施工、維持管理を通じてBIMデータが果たす役割はより重要なものとなっています。
グラフィソフトジャパン株式会社
BIMインプリメンテーションディレクター
飯田 貴
GRAPHISOFT OPEN BIM Solution
GRAPHISOFTが推進するコンセプトの一つであるOPEN BIMについてお話ししました。さまざまなアプリケーションとの連携により、ユーザーにとってよりよいワークフローを実現するOPEN BIM。その連携はより強固なものとなってきています。環境シミュレーション、構造連携、設備連携、鉄骨CADとの連携、品質管理、施工計画、維持管理、一般データ管理について各パートナー様よりOPEN BIMワークフローにおける各製品の活用法についてご紹介いただきました。
前田建設株式会社
ソリューション推進設計部 BIMマネージメントセンター長
綱川 隆司氏
BIMとの付き合い方いろいろ
BIMマネジーメントセンターは、15名ほどのメンバーで構成されており、社内のBIMサポート部署ではなく、一つの設計事務所としてのスキルを持つ部署とのことでした。昨今の発注形態の変化では、発注の早い段階からプロジェクト携わることが事業が成功する一つのポイントであるとのことでした。また、BIMのオーサリングフローについて、設計、生産設計、施工の各フェーズについてどのように業務を構築しているか、実物件を例に詳しくご説明いただきました。その後事例として東京電力福島給食センターや住田町役場などについてプロジェクトをご紹介いただき、最後にBuild Liveや社内研修などご紹介いただきました。
株式会社 横森製作所
技術部 設計技術課 課長
島崎 建輔氏
鉄骨階段専門BIM-CADシステム Powered by ARCHICAD
ARCHICADをプラットフォームとした鉄骨階段専門BIM-CAD「Cadys2」についてお話しいただきました。新システムにおけるプラットフォームの選定や開発期間、また社内教育やBIMと社内の基幹システム、作図システム、製造システムとの連携についてお話しいただき、その後、新しいCADシステム開発について概要をお話しいただきました。BIMの生産設計活用への要件など、具体的な開発のお話については構造計画研究所高橋様よりご説明いただきました。さらにカスタマイズ機能についてお話しいただいた後、今後の課題や、機能の拡充、またBIMの将来展望についてお話しいただきました。
Weijenberg Pte Ltd
Director
Camiel Weijenberg氏
-Crafting Spaces using parametric tools-
世界各地でのプロジェクトでどのようにARCHICADとアルゴリズミックデザインを活用されているか多数ご紹介いただきました。スリランカのリゾートの事例ではランドスケープ、インテリア、そして建築が一つのものとしてデザインされており、建物の中に風景が調和している様子をご紹介いただきました。シカゴのタワーの事例では、ARCHICADとRhinoceros、Grasshopperを活用したデザインをご紹介いただきました。ファサードはRhinoとGrasshopperでデザインする一方、構造は別のチームでというように、複数のチームが平行して作業を進められることで効率的にプロジェクトが進捗したということをお話しいただきました。
株式会社日建設計
設計部門 3Dセンター室長 兼 DDL室長 吉田 哲氏
設計部門 3Dセンター室 堀地 眞由美氏
ARCHICAD Service Award
日建設計様との2013年の戦略的パートナーシップ締結以来、BIMをより設計の実践に即したツールとするためにさまざまなノウハウの共有や、情報交換をさせていただき、多大なご協力を賜りました。そのご功績に感謝しこの度ARCHICAD Service Awardをお贈りさせていただきました。今後も引き続きパートナーシップは継続いたしますので、日本とアジアにおけるBIMの発展により一層の貢献をしてまいります。
ARCHICAD 21プレゼンテーション
プロダクトマネージャー
トロム・ペーテル
BIMインプリメンテーション
BIMコンサルタント
佐藤 貴彦
BIMインプリメンテーション
BIMコンサルタント
髙橋 志歩
大阪営業所長
BIMインプリメンテーション
志茂 るみ子
ARCHICAD 21プレゼンテーションでは、新しくなった階段ツール、手摺りツールのデモンストレーション、Grasshopper — ARCHICAD Live Connectionを使用したアルゴリズミックデザイン(動画では省略されております。ご了承ください。)のデモンストレーションを行いました。さらに干渉検出、情報管理、連携ワークフロー、BIMxに追加された新機能などもご紹介いたしました。詳しくはこちらの動画をご覧ください。