『BIM「試行」から「実践」へ』
2011年5月26日に開催いたしました「パワーユーザーカンファレンス in 大阪」には、多数のお客様にご来場いただき、大盛況のうちに終了いたしました。今回のカンファレンスでは、BIMツールに移行し強力にBIMを推進している設計事務所である、一級建築士事務所カクオ・アーキテクト・オフィス様の事例を初め、国内でBIMを推進し、昨年のBuildLiveTokyo2010でグランプリを獲得した株式会社大林組様の取り組みなどをご紹介頂きました。
ご挨拶
グラフィソフトジャパン株式会社
代表取締役社長コバーチ・ベンツェ
日本の代表取締役社長コバーチより、グラフィソフトの日本国内における状況など加速度に普及しているBIMの状況や、世界的な業界の流れ、AECbytesのBIM reportにおけるARCHICADの結果など紹介しました。
「GRAPHISOFT BIMの次なる戦略と海外の設計事務所によるBIM活用」
グラフィソフト ジャパン株式会社
プロダクトマーケティング 飯田 貴
OPEN BIMの最新状況として、GDLオブジェクトを使用したBIMデータの活用方法の紹介、BIMサーバーやARCHICADの今後の方向性、海外のユーザー事例としてオーストラリアの大手設計事務所Rice Daubney社の取り組み、フィリピンの大手設計事務所AIDEA社の取り組みなどを紹介しました。
【国内事例 1】「小規模設計事務所によるBIMの活用」
一級建築士事務所カクオ・アーキテクト・オフィス
代表 松村 佳久男 氏
一級建築士事務所カクオ・アーキテクト・オフィス様のBIMの取り組みとして、以下の内容をご講演頂きました。
- 設計環境、デザイン手法について
- 実践(1):住宅プロジェクトにおけるBIM
- 実践(2):施設リニューアルプロジェクトにおけるBIM
- アトリエ事務所でのBIM導入ポイント
アニメーションを使ったクライアントへ向けてのプレゼン手法や、BIM導入により作業効率の向上、設計クオリティの向上などをご紹介頂きました。
【国内事例】「スマート BIM コンストラクションへの挑戦 大林組のBIM」
株式会社 大林組
本社建築本部BIM推進室/大阪本店建築事業部生産設計部
課長 飯田 邦博 氏
スマートコンストラクションへの挑戦と題し、以下の内容で講演頂きました。
- BIMの基本方針
- 設計段階のBIM
- 生産設計段階のBIM
- 施工段階のBIM
- 維持管理での活用
- 海外事例紹介
- BIM活用プロジェクト
パネルディスカッション
パネリスト
- 株式会社 大林組
本社建築本部BIM推進室/大阪本店建築事業部生産設計部
課長 飯田 邦博 氏 - 株式会社日建設計 設計部門 設計部
部長 奥山 隆平 氏 - 一級建築士事務所カクオ・アーキテクト・オフィス
代表 松村 佳久男 氏
日建設計は、本年度20件をBIMで実施し、2013年には意匠設計を100%BIMで行うと語る奥山氏、飯田氏からはBIMマネージャー教育、モデリングルール、BIMプロジェクトシートなど社内でBIMを広げる取り組みをご紹介頂いた。また、松村氏からは小規模設計事務所ならではの素早い知識の共有による業務の活性化や今後のBIMの取り組みについてお話頂いた。